山肌や岩場、もしくは人工的に設置された障害物セクションを、一定時間以内になるべく足を接地させずにクリアする競技です。発祥は1975年、スペインはバルセロナ地方。日本では1983年に東京・多摩テックでオートバイの「スタジアムトライアル」が行われた際、来日していたテリー・ジラール(フランス)、エディ・ルジャーン(ベルギー)両チャンピオン選手によってデモンストレーションとして紹介されたのが最初です。
20インチのホイールにサドルのない、いわゆる“モンティ”スタイルのフレームとノーマルなタイプのフレームがあり、'95年からは26インチのMTB部門も新設されています。瞬発的パワーが必要でなおかつスピードを競うものではないため極端なローギア比(ほぼ1:1)で、効きの強い油圧ブレーキが主流
。ギアが低すぎてまともに進まないので街乗りでは使えません。
バランスをとりやすくするため60〜70cmくらいある幅の広いハンドルを持ち、障害物をクリアする際ギアを傷めないようボトムブラケット(クランクの軸部分)周辺にアンダーガードが装備されているのが他の自転車との大きな違いです。
最近は公園トライアルも割と盛んで、階段や岩、コンクリート壁の段差などを利用してバランスプレイを楽しむ人々も。
 |
■ ■ ■ ホイールチェアレーサーの種類 |
下肢を使えない人のために開発されたレース用車イス。あくまでも足の延長として、厳密には自転車ではなくマラソン競技の車イス版、いわゆる“ラン”
としての位置付けになっています。 が、そのフォルムや設計思想など、乗り物・レース機材としての存在も確かなモノがあり、あえてここで取り上げています。
前輪にはかじ取り用の小さなハンドルが設けられていますが、普段はほとんど使用しません。ブレーキも止めるというよりは速度の調整をする為のものです。
障害者用のレーサーといえば、視覚障害クラスにタンデムのトラックロードレーサーがあります。他にレーサーというカテゴリーからは外れますが、バスケット用やテニス用の車イスなどもスタイルはもとより独自の機能性が盛り込まれ、マシンとしての魅力にあふれています。
※参考webサイト:OXエンジニアリング 千葉にあるホイールチェアメーカー
車イスのMTB版、オフロード車イスです。といってもダウンヒルの為に作られたモデルゆえ、ロード用に較べて“自転車度”が非常に高いモデルで、オートバイの4輪タイプバギーの自転車版といった感じです。
MTBのダウンヒルと同じコースを、4輪独立懸架サスペンション・ブロックタイヤ・ディスクブレーキを装備したマシンで不整地をモノともせず駆け降りていきます。
(但し車幅をとるためコースそのものは限られてしまいます)
基本的に下りのためホイールを回す作業はあまりありません。スタックした時や登り返しの部分では後輪タイヤを直接掴んで回転操作をします。
20〜26インチ(モデルによりまちまち) のホイールを持ち、ハンドルバーでのかじ取り・ブレーキングの操作はMTBと同様です。
※参考webサイト:Let's
tamtam Team サイドワインダー、田村選手のサイトです 。
こちらは文字通り車イスのトライアル版。マウンテンチェアーと呼ばれる3輪の車イスです。座面下にサスペンションを装備し、驚いたことに60cmくらいの段差も車イスに座ったまま飛び降りることができます。
まだ専用機としてはプロトの域を出ていないものの、ハンディキャップアスリートの選択肢の拡がりを期待させてくれますが、最近の活動・開発状況は不明です。
 |
■ ■ ■ クロスバイク |
“クロス”といってもシクロクロスのことではなく、『クロスオーバー』(シーンを問わないなどの意)。本来は安っぽい廉価のスポーツバイクを、メーカーが売るためにリファインし、付加価値を上げて気軽な足として使えるようにしたものであったのが、最近ではママチャリ以上の機動性能、スポーツバイク以下の気軽さ・さりげなさが市民権を得て独自のカテゴリーとして市場が熟成し、各社から数々のクロスバイクが発表されています。
基本的なダイヤモンドフレームから、ママチャリに近いフレーム形状のものまでさまざま。基本的に乗りやすいポジションながら、多段変速機を装備してスポーティーな走りをうまく両立させています。純粋な競技用のスポーツバイクより多少重めですが、ママチャリに較べれば半分近い軽さ。
服装を選ばずスーツなどでも違和感なく乗れる為、自転車通勤にも人気のモデルです。