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07-VARIOUS

開発技術者の熱意が生んだ独立懸架式前二輪のオリジナルデバイス。新しいカテゴリーを提案するランドウォーカー。

  LAND WARLKER Pony TopGrade  〈2006〉

BIKE


エンブレム部


フロント部


ディスク部


フレーム部


ライト部

製品名を社名に冠す、ランドウォーカー株式会社(以下LW社)のポニー。ランドウォーカーには2006年10月現在でプロトタイプを除き4種のラインナップがある。折畳みのスポーツタイプ〈ラビット〉、マウンテンバイクタイプの〈LW3011〉、そしてシティサイクルタイプの〈コアラ〉と〈ポニー〉だ。コアラとポニーの2種はフロントがバスケット仕様のお買い物タイプと、チャイルドシート仕様の子供乗せタイプに細分化されている。私が購入したのはポニーのお買い物タイプ・内装3段のトップグレードというモデルである。
税込63,000円と決して安くはないが、購入後のユーザーからは概ね「この出来ならばこの価格にも納得」と評価が高く無駄な出費であったという声は聞かれない。(特に高年代や子供乗せタイプを選んだ主婦・自転車が苦手の人の意見)

他のモデルよりもまたぎやすい低床フレームを採用し、後輪はコアラの20インチより大きめの24インチ。それでも一般婦人車の27インチと比べコンパクトなので、よりサドルを低い位置に設定できるため背の低い人でも乗りやすいはずだ。フロントは20インチ独立懸架2輪。フロントブレーキには機械式ディスクブレーキをおごる。(構造的にもディスクの採用が一番自然でもある。)この独特の形状は、子供を乗せたまま自転車で転倒してしまった主婦に遭遇した自動車部品系の開発者が、倒れにくい自転車が出来ないものかと一念発起し、独自に設計開発・熟成させてきたもの。(詳しくはLW社サイト・開発ストーリーを参照)

見た目同様乗り味も独特だが、極端な乗りづらさはなく、一度コツをつかんでしまえばどうということなく普通に乗れてしまう。ただ一般車に普通に乗れる人なら、軽快感や振り回しやすさでは一般車の方が間違いなく上だ。
普通の自転車のように倒し込んで曲がろうとするとアンダーが出て全く曲がらず、まっすぐ走ったまま倒れていってしまうような感覚に陥る。コツとしては、曲がりたい方向へ意識してハンドルを切るようにすると内側の車輪が沈み込んでスムーズに旋回してくれる。
この時パタンと倒れる感覚はなく、スプリングの再起性で何かにじわっと支えられながらバンクしているような安定した走行感となる。ただ普通の自転車の場合、ハンドルで曲がろうとすれば倒し込む側と逆側に起こされるかハンドルが切れ込んでしまうので、普通の自転車に慣れきってしまっている人には最初は不思議で妙な感覚だろう。

中・高速旋回時には、切ったハンドルにぶら下がる位の感覚で体を預け、やや体が寝そべる感じでリーンしていくとうまく旋回してくれる。スキーをやる人ならば、競技スキーのジャイアントスラロームで踏ん張っているような感覚・・を考えてもらえばわかるだろうか・・?何かこう、物凄く強力なジャイロが前論にくっついているような感覚なのだ。ゆえに小刻みに素早くスラロームする場合は意識してハンドルを左右に入れてやる必要がある。やはりこの感覚は実際に乗ってみないと分からない。

さてこのポニーの仕様で23.8kgとのことで決して軽くはないが、3輪ということと、実際の走行感の軽さで、それほどの重量感は感じない。もっとも、段差のある場所での上げ下ろしや車への積み込み時などにはそれなりにズッシリとくる(笑)。アルミフレームになればもう少し違うと思うが、対価格的には妥当だろう。
スポーツバイクと比べると他のママチャリ同様ハンドルとサドルの位置関係が狭いなど、ポジションはやや制限される。独自形状のハンドルは高さ調節なども出来ない為、あまり背の低い人はハンドルが高く感じるかも知れない。173cmの私でサドルを目一杯上げて丁度いい位。サドルを3〜5cmオフセットすればさらにいい感じになる。

フロントサスのストロークムービー
 フロントサスのストロークムービー
 Quicktime 1.2MB ストリーミング
軽く流すには最適なランドウォーカーだが、その特性上スポーツバイクのような乗り方をすると逆に不安定な挙動を示すこともある。たとえばコーナリング時のフロントブレーキング。普通の自転車でも不安定になりがちな操作であるが、ランドウォーカーでこれを急激にやると、フロントが沈み込んでハンドルが切れたまま固着するような感覚になる場合がある。
機械式ディスクがややカックンブレーキ的なタッチで、締め込んでいくと中盤すぎから利きがグインとあがる。慣れないうちはこのブレーキの急激な利きによるフロントの沈み込みに戸惑うかも知れない。この辺は油圧タイプのタッチににはかなわないが、コスト面を考えれば仕方のないところだろう。もっともスポーティーな乗り方をするジャンルの自転車ではないのだが・・・。それなりの腕のある人はいいが、一般の方はコーナリング中のパニックブレーキングは後ろのみを使ったほうが安全な気がする。普段も初期ブレーキングはリアからかけ、フロント操作は軽く付け足してやるほうが安定するだろう。(カゴが空の場合は特に。)後は慣れに従って調節すれば良い。立ち漕ぎは前輪左右が独立して動くためバランスが崩れやすくやや危険。どうしてもやるような場合は後輪過重でほどほどに。また、両手放しは自爆必至なので絶対にしないように(笑)。

しかしそういう負の特性を差し引いても、低速時の安定性・また子供や大荷物など重量のあるものを前に乗せた時の旋回安定性は抜群であり、特にお年寄りや自転車が苦手な人にとっては大きなアドバンテージがあると思う。また普通の人にとっても独特の乗り味とスタイルは所有する楽しみを持たせてくれる。
コーナーの度に「こんにゃろ!こんにゃろ!」的な押さえつけを要求されるといえばされるのだが、ある種それが快感でもあったりする。



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